【2020年9月3日のトレード】
日足ベースで見ると、ユーロ/米ドルは3月に付けた安値からレンジを形成しながらジワジワ上昇し、7月以降は堅調な上昇トレンドを続けてきました。
9月1日は、1.200を突破する勢いでしたが、ヒゲでタッチして調整に入ったようにも見えます。この上げ方を見ると、長期的には1.200を突破してくるのではないかという、上昇目線です。
さて、今回は、調整局面での売りトレードを、1分足のスキャルピングで行いました。日足では上昇目線と言いつつ、短期足で売りトレードの条件が揃ったら、時間があれば実行しています。
トレード結果から言うと、途中退場して+2.2pipsと微益で終わりました。途中退場した理由なども含めて記事にしました。
取引概要
・取引通貨ペア:ユーロ/米ドル【EUR/USD】
・トレード足:1分足
・売買方針:売り
・ストップ:10pips程度
・利食い:目標 10pips程度
1時間足の状況
最初に、このトレードで採用している手法の「売り」のルールです。1時間足から確認します。
現在のローソク足がEMAより下で推移している:○
zigzagがEMAラインに戻りを付けている:×
ゼロ下デッドクロス中:×
※EMAラインは、黄色の移動平均線です。
条件は揃ってません。「×」の判断につき、以下の理由でOKとしました。
- ローソク足がEMAより下で上ヒゲを付けて戻している。
- MACDは、デッドクロス寸前で、ローソク足の状況から時間の問題。
とまぁ、バイアスがかかった判断ですが、久しぶりのスキャルなので。
5分足の状況
1時間足と同じチェックをします。
現在のローソク足がEMAより下で推移している:○
zigzagがEMAラインに戻りを付けている:×
MACDがゼロ下デッドクロス中:○
「×」の判断につき、以下の理由でOKとしました。
- EMAラインを上値抵抗線としたレンジが続き、下落方向にブレイクしている。
これだけ売りの条件が上位足で揃えば、後は1分足でタイミングを計るだけです。
1分足の状況
5分足と同じチェックをします。
現在のローソク足がEMAより下で推移している:○
zigzagがEMAラインに戻りを付けている:○
そして、MACDがゼロ下でデッドクロス(上図の赤丸)したらトレード開始です。
損切り位置
損切り位置は、通常は1分足のEMAラインの少し上に置きますが、今回は違う目線で損切りの目安とします。
下図は、その理由です。
1分足のメインチャートとサブチャートに、赤のラインを引いています。
- ローソク足の下値が切り下がり(右肩下がり)。
- MACDが右肩上がり。
上図の赤丸部分でMACDのゴールデンクロスが確定すると、ダイバージェンスする確率が高まります。正確に言うと、「コンバージェンス」です。
コンバージェンスは、「上昇するかもしれません」という示唆です。買いのポジションを持っている場合なら歓迎ですが、今は売りポジションなので、警戒を示唆するという意味になります。
よって、この形を保ったまま推移した場合、MACDがゴールデンクロスした時点でトレードを打ち切ります。それが損切りになるのか、利が乗っているかは不明です。
トレード結果
下図はトレード範囲と結果を示した1分足チャートです。
MACDがゴールデンクロスする直前でトレードを打ち切りました。
その結果、+2.2pipsの微益です。
では、トレード終了後の相場はどうなったか、下図で確認しましょう。
ゴールデンクロスして、下落を止めました。こういうケースでは、いきなり上昇するのではなく、レンジを作りながらジワジワ上げます。
そして、ダイバージェンス(下落示唆)が発生して、再下落というパターンもあります。
どちらに転ぶかは、この時点で予想が付きませんので、少なくとも「途転」して買いポジションを持つことはしません。