【2020年10月20日のトレード】
今回のトレードでは、効率よくエントリーポイントを探すために、何か工夫できることはないだろうか?という考えから、過去チャートを振り返りながら色々と試行錯誤した結果、フィボナッチエクスパンションを利用してみました。
トレードした通貨ペアは、移動平均線がパーフェクトオーダーになった、豪ドル/円(AUD/JPY)の売りトレードです。
最初に、トレードした時間軸の5分足チャートを掲載します。
トレード範囲を図に示しましたが、高値がピンクのラインを突破しています。いつものルールだと「損切り」を意識する位置にあります。
今回のトレードでは、フィボナッチエクスパンションを利用して、このラインの近辺でエントリーを実行して、効率よく利食いできましたので、記事にしました。
では、どのようにフィボナッチエクスパンションを活用したかを以降で説明します。
取引概要
・取引通貨ペア:豪ドル/円【AUD/JPY】
・売買方針:売り
・トレード足:5分足
・ストップ:10pips程度
・利食い:目標 20pips程度
4時間足の環境認識
豪ドル/円は、9月以降下落トレンドが続いています。長い期間上昇トレンドでしたので、ローソク足が下降を続ける中で移動平均線のオーダーが売りの条件で揃うのに時間がかかりました。
1時間足の環境認識
1時間足では、ローソク足で観察すると売りが有利になる状況が続いていましたが、上記したように4時間足が揃うまでは、じっと我慢するといった状況が続きました。その結果、現在地点で下落トレンドの先っぽのような感じです。
ローソク足が20SMAを上抜けて、80SMAにタッチしています。MACDもゼロ下で推移しているとはいえ、ゴールデンクロスする寸前です。上昇気配が徐々に強まっていて、調整局面かもしれないという状況です。
移動平均線のオーダーがパーフェクトとはいえ、細部をチェックすると売りのトレードは控えた方が良いかも?という状況です。
5分足のエントリーポイント
以上から、売りエントリーの条件としては揃っているものの、大きな利益を狙う状況ではないと判断しています。
では、どのようにしてエントリーしたのかを、下の5分足チャートに示しました。
売りエントリーは、成行で1本のみです。利食いは、エントリーした後で、74.350に指値で入れました。
チャートを見る限り上昇局面ですが、この局面でどこまで上昇するかを予測するのに、直近の最安値にフィボナッチエクスパンションを充てました(オレンジのライン)。これによって、FE261.8とピンクのラインが、ほぼ同じレートにあることが確認できました。つまり、この二つの条件が重なった辺りにレートが達したときに、高確率で反発するという予想をたてて待ち構えていました。
参考までに、いつも通りのパターンでエントリーしていたら、どのようなトレードになったのかですが、下図の通りです。
赤のラインがいつものエントリーパターン、黒の破線は実際のトレード範囲です。
エントリー本数は3本で、利食いは上記した位置と同じ74.350に指値です。
大して変わらないじゃないか、と思われるかもしれませんが、以下のような違いが生まれます。
エントリーポイントによる利益の違い
今回のトレードのエントリー位置と利食い位置は、以下の図の通りです。
成行で1本ですが、枚数をいつもの倍にしました。獲得pips数は18.2pipsです。
いつものパターンでエントリーした場合、おおよそ以下の結果になったと予想できます。
- 1本目:±0くらい
- 2本目:+8pipsくらい
- 3本目:+20pipsくらい
- Total:+28pipsくらい
実際に獲得したのは、18.2pipsですが、枚数が倍です。したがって、利益額はいつものパターンでトレードするよりも大きいです。
トレード時間も少なく、含み損の大きさや、それを耐える時間がまったく違いますので、ストレスがないトレードになりました。
今後も、フィボナッチエクスパンションが効果的に使える場合は、このようなトレードを実行していこうと思います。