1分足スキャルピングに利用するインジケーター【MT4ツール】
通常のスキャルピングのような1日に数十回も行う手法とは異なり、本当のチャンスと判断した場合のみエントリーしますので、トレード回数は少なめですが、獲得できる利益はデイトレード並みに大きくなることもあります。
なお、トレードでは、MT4用のインジケータを利用して、相場状況の判断やエントリー、利食いのタイミングを推し量って行います。
MT4用インジケーター【デイスキャFX】
このトレードで採用しているインジケーターは、MT4にインストールして利用するツールで、『デイスキャFX』という名称が付いています。
由来や製作経緯などは公式サイトで確認いただくとして、インジケーターは、
- ZONE(ゾーン)
- ZigZag
- EMA(平滑移動平均線)
- MACD
- ボリンジャーバンド
と言う構成です。
公式サイトでは『無料お試し版』が用意されていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。
各インジケーターの役割
上に利用するインジケーターを列挙しましたが、それぞれ役割があり、主役並に活躍するもあれば、脇役を演じてもらうものもあります。
ローソク足が一番の主役ですが、その動きを視覚的に分かりやすくしたり、買いなのか売りなのかの判断をしやすくするための、補助的な役割をするのがインジケータです。
1分足で行うスキャルピングは、あれを見てこれを見てと、慌ただしくなる要素がありますが、順序よく確認することによって、慌ただしさが軽減されます。
それでは、各インジケータを確認していきましょう。
ZONE(ゾーン)
最初に、このブログで紹介する1分足スキャルピングで利用する、特徴的なインジケータです。
インジケーター名は、『ZONE(ゾーン)』です。下のチャートは、そのゾーンを示した図です。
図1では、薄いピンク色の範囲で上昇している様子が分かります。図2は、薄いブルーの範囲で下落している様子が分かります。
ちなみに、色が付いていない部分は、レンジになりやすい範囲を示しています。
つまりこのインジケータは、買いが優勢なのか、売りが優勢なのか、あるいはそのどちらでもないレンジなのかを、視覚的に分かりやすくしています。
トレードでは、薄いピンクの範囲なら買いを狙い、薄いブルーの範囲なら売りを狙うという基本ルールがあります。基本があるからには応用があるかですが、あります。ここでは基本ルールについてのみ説明します。
ZigZag(ジグザグ)
上の図1、図2に示してある赤い線がZigZagです。
ローソク足は、細かな上昇・下落を繰り返してレートを上げたり下げたりします。トレンドを判断する場合、高値・安値を確認しながら補助ラインを引いて確認することもあるでしょう。
ZigZagは、そうした手間を省いてくれる便利なインジケーターです。パラメーターの設定で山(谷)の間隔を広くしたり狭くしたりできますが、ツールであらかじめ設定されものを利用します。
トレードでは、一目で相場の方向性が分かる他、『押し目』や『戻り』の位置を、素早く確認することができます。下図は、そのイメージです。
EMA(平滑移動平均線)
上の図1~図3に示してある黄色い線がEMAです。この線は主役級の働きをします。
トレードするかしないかを判断する場合は、
- 買いを判断する場合:ローソク足がEMAより上にあること。
- 売りを判断する場合:ローソク足がEMAより下にあること。
エントリーのタイミングを計る場合は、
- 買いエントリー:EMAよりで押し目を付ける。
- 売りエントリー:EMAより下で戻りを付ける。
損切り位置をどこにするか決める場合、
- 買いトレードの場合、EMAラインより少し下。
- 売りトレードの場合、EMAラインより少し上。
このように、EMAは複数の役割を持つ中心的なインジケーターです。
MACD
上図1、図2のサブウィンドウに表示されているインジケーターがMACDです。
赤と青の線が交差したり離れていったりを繰り返しながら、右肩上がりになったり、右肩下がりになったりしています。
ご存じの方も多いと思いますが、『MACDがゴールデンクロスしたら』『MACDがデッドクロスしたら』あるいは『MACDがゼロラインを通過したら』など、非常に多くの情報を持ったインジケーターです。
1分足スキャルピングでは、トレードの可否判断やエントリーのタイミングを計るのに利用する、とても重要な役割を果たすインジケーターです。
上図4の青丸、赤丸は、1分足スキャルピングのトレード解説で、エントリーするタイミングや、上位足である5分足、1時間足での相場の状況確認の説明に利用します。
- 青丸:ゼロ上ゴールデンクロス
- 赤丸:ゼロ下デッドクロス
ボリンジャーバンド
このインジケーターは、豊富な情報をもたらす機能を備えていて、多くのトレーダーに利用されています。
下図は、ボリンジャーバンドのセッティングです。一般的には、ミドルラインと±2σ、±1σの5本を表示させて利用しますが、このインジケーターでは、ミドルラインと±3σの3本で構成されています。
1分足スキャルピングでは、利食いの目安に利用する補助的な役割を持ちます。
例えば、上図5の青丸の位置でポジションを保有したとします。
赤丸は、利食いの目安となる位置です。
ローソク足が+3σに到達
ローソク足が20SMAまで下落
こうして考えると、利食いするポイントによっては、獲得する利益に大きな差が生じることが分かりますます。
したがって、利食いに関する取り決めは、各トレーダー独自の考え方やルールの下で行うのが良いでしょう。
設置する時間足
これらのインジケーターは、1分足、5分足、1時間足にセットします。
- 1時間足と5分足:相場チェック(トレードの可否判断)
- 1分足:上位足の判断によって、実トレード
トレードでは、1時間足、5分足という順で相場環境を確認して、同じ方向であれば1分足でエントリーポイントを見つけてトレードします。
この記事の冒頭で説明した『マルチタイムフレーム』による、順張りのトレードです。
以上が、1分足で行うスキャルピングに利用するインジケーターの概要でした。
なお、トレードの手順につきましては、トップページでご案内している『トレードのやり方【1分足の基本編】』にて解説しています。
このインジケーターが無料で使える
このブログで紹介している1分足によるスキャルピングの手法は、MT4専用のインジケータである『デイスキャFX』を利用して行っています。
筆者は、お試し版の利用から始めて、練習を重ねました。MT4の利用経験がありませんでしたが、日本語で解説してある『ゴールデンウェイジャパン(FXTF MT4)』で、難なくクリアできました。
トレード理論やトレード手法、ツールの詳細に関しては、公式サイトに取説や動画で解説されています。当ブログでは、基本編を中心にトレードした内容のみを公開していますが、いくつもの応用編があります。
無料お試し版がありますので、興味のある方は覗いてみて下さい。